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2019/12/24

クリスマス・イヴである。だけれども仕事は仕事。私の勤めている会社はデパートなので、年末年始は繁忙期で一番忙しいのだった。私の仕事納めは 30 日の予定。つまり大晦日に休みが取れる。もちろん、それまでノンストップで仕事というわけではないし、フルタイムで働いている人からすると気楽な身の上なのだけれど、なかなか辛い。

年末年始はどんな本を読んで過ごそうかなと考える。ここ最近、ずっと自分の死について考え込んでしまっている。いずれ死は来る……そう考えると平穏な気持ちでは居られない。死を直視して、それから逃げずに受け容れるにはどうしたら良いのか。分からない。青木新門『納棺夫日記』や、古井由吉『仮往生伝試文』を読み返そうかなと考える。

それで、グループホームに帰って夕食を摂る。チキンとケーキが食卓に並ぶ。細やかなクリスマス・イヴ。あまりこういう物言いは好きではないのだけれど、資本の論理のプレッシャーなのかクリスマス・イヴは恋人と一緒に過ごすのが当然というムードがあり、それに抵抗しようとぼっちで過ごす人も居るようだ。もちろん、人によってクリスマス・イヴの形なんてそれぞれなのだけれど、私はひとりでクリスマス・イヴも楽しいと思う。トム・ウェイツを聴きながら過ごすのも良いのではないか、と。

今読んでいる本はデイヴィッド・マイケリス『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』という本。私は姉の影響で『ピーナッツ』のファンなのだけれど、最近英会話教室に行って『ピーナッツ』が英語の勉強に良いと推薦されていたので読み返したりしていた。その流れで手に取ってみた。あっさりした本だと思う。まだ最後まで読めていない。

今年のクリスマス・イヴはしかしトム・ウェイツではなかった。結局 DJ KRUSH の『MEISO』を聴きながら『仮往生伝試文』を少し読み、気分転換にと思って手に取った『チャールズ・シュルツ伝』をドナルド・フェイゲン『カマキリアド』を BGM にして少し読み、それでへばってしまった。最近は映画・映画・映画の日々だったので久々に読書をこなし、爽快な気分になった。

そう言えば、イチローは年に 360 日は練習に励むという。この逸話を聞いて「じゃ、イチローは年に 5 日も練習しないのか」と驚いてしまった自分はどうしたら良いのだろう。

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