·   ·  ノート数:36

良いなぁとか羨ましいなぁとか思う素直な気持ち

2020-03-27 FRI 記

さすがにこの歳になると、色んな人を見て、色んな人と関わって、色んな人と決別して、色んな人と馴れ合って、色んな人の衰弱を見て、色んな人を見送った。

今の若い人を見ていると、懐かしいとか一切出て来ず、「羨ましいなぁ」と思うときが増えた。

自分の記憶は、ハルシオンを20年以上投薬していることもあって、かなりまばらだ。

ハルシオンは、副作用として健忘になることがあると書いてある。

まぁ簡単に言えば物忘れが激しくなるだけなんだけども。

それ以前から、記憶は断片的にしか思い出せなかった。

封印したかったんだろうかと思う。

いじめられっこだったから、いじめられて嫌だった気持ちを封印することで、楽しかったと思える事だけを記録したかったのかもしれない。

でも、案外そんなに楽しかったことを覚えてなくて。

人間てのぁ面白い生き物で。

つらかったこと、しんどかったこと、嫌だったこと、悪いことをした、悪い物を目撃したなどを、良く覚えている。

嬉しかった、楽しかった、好きなモノなどは、案外忘れがちなのだ。

よって、自分の記憶は、ほとんど見当たらない。

唯一思い出すのは、切り取ったような写真のシーン。

幼少期であったり、小学生中学生、高校生。

一番記憶が残っているのでは、専門学校からになるんだが、これも微妙に曖昧なものが多い。

それから、人生をほとんど共にする親友が出来たのも、専門学校時代である。

古くからの知り合いで、唯一今でも連絡を取るのは彼くらいなものだ。

彼は結婚し、子供にも恵まれ、夫婦ともに奮闘している姿を見せていただいた。

なぜかはわからないか、彼の子が自分の子のように思えて、デレッデレになることがかなりある。w

出産が終わった当日に、彼がお子さんに会わせてくれたのを鮮明に覚えている。

と言うか、そこからの記憶はほとんど途切れていない気がする。いやま、無い所もちらほらあるにはあるんだけども。

余りにも、人様のお子さんにデレデレしすぎるもんだから、彼の奥さんには気味が悪いと言われてしまって、ちょっと距離を置いたりなどもした。w

それをわかってか、親友は写真を逐一送ってくれる。

大晦日に出かけて日の出とともに撮影したとか、家族で出かけた公園、スキー、ちょっとしたイベントで撮った写真、動画。

。。。そう思うと、デジタル化も悪くないな。とちょっと今思った。w

写真撮っても動画を撮っても、すぐ誰かに送れるし、コンビニとかで写真にすることも可能だ。

昔はどんなに大切に思っても、大事に思ってても、自分の脳でしか記録できなかったものだ。

今では、思い返すのも大変な記憶だったが、デジタル化のおかげで手元にデータがあり、繰り返し見ることが出来る。

しかも劣化しない。素晴らしい。

今度、彼ら一家の写真を印刷しよう。

額に入れて、大事にしよう。

多分、自分の中で、幸せだと思えるシーンは、これが最後だと思うから。

  • 368