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オープンなコミュニティとクローズドなコミュニティ

マイナーなSNSやコミュニティの発掘が趣味と化している僕ですが、そんな活動の中で「オープンなコミュニティ」を監視している時、世の中には色々な人がいるもんだなぁ、と感心させられることがあります。

僕が普段使いしているTwitterなんかは一見オープンなコミュニティに見えて、そうではない気がします。

Twitterで他人の「つぶやき」を取得するためには、ある程度の他ユーザーをフォローする必要があるけども、その際には、自分の興味やTwitterアルゴリズムによるサジェストなどが作用していて、必ず偏りが存在しています。

例えば僕のアカウントのタイムラインの情報は「副業」だとか「動画編集」、あとはゲームの情報と、バズり散らした「全く別のコミュニティから」の情報で溢れています。そのほとんどは僕の興味関心のある情報と、リツイートによってほかのコミュニティから「伝わってきた」情報であって、これらは僕がユーザーをフォローするときに発生した「偏り」に寄るものです。

つまり、ある人のタイムラインに流れてくる情報と言うのは、そもそも自分の興味がベースにある情報であり、偏りが存在します。その人専用のクローズドなコミュニティがそこには形成されているので、ツイッターはオープンなコミュニティだとは言えないでしょう。

ではなぜTwitterが「オープン」なコミュニティであるかのように錯覚されるのか。そのキモになる仕組みがリツイートであると僕は考えました。

先述のように、自分の興味関心によって形成されたクローズドなコミュニティ=タイムライン上に「自分の興味関心の外にあるような情報」、つまり異色を放っている情報を出現させる仕組みこそがリツイートです。

このリツイートが作用することで、まるで島国のように点在しているはずのクローズドなコミュニティの間に、巨大な架け橋が形成されます。つまり、クローズドなコミュニティ同士がリツイートによって無限に「繋がる」現象が起こるのです。

そんなわけで、普段僕がSNS上で閲覧している情報は、趣味の面でも思想の面でも、「僕好みに」調整された情報であります。

そんな中、@meetのようなオープンなコミュニティ(本当の意味で、全ての投稿を全てのユーザーに閲覧されるコミュニティ)の投稿内容を閲覧すると、「世の中いろいろな人がいるもんだ」と感心させられるわけです。(投稿数が膨大な量ではないので、その気になればすべての情報を閲覧することが出来るという現象も、その一端を担っていると思います。)

以上の意見を踏まえて、オープンなコミュニティについて考えてみます。世に蔓延っている「メジャーなコミュニティ」は、ここまでの僕の考えで言えばクローズドなコミュニティです。Twitterはもちろん、フェイスブック、ライン、インスタグラムなどは全てクローズドです。もちろん、@meetと同様の形式を取っていたオープンかつメジャーなコミュニティ・SNSは過去にも存在しました。それらは一時的な話題性(新しいSNSがあるらしい!伸びているらしい!などの話題性)こそあれど、いずれも沈静化、オワコン化の道を辿ってきた様に思えます。

それがなぜなのかは、オープンなコミュニティとクローズドなコミュニティに流れてくる情報の種類というものが関係しているのだと考えました。

例えば、僕は@meetを普段使いのSNSとして利用するよりも、Twitterを利用したいと考えています。なぜなら、ユーザー数の母数が圧倒的に異なる(Twitterは国内だけでも4500万のアカウント数があるそうです)ことはもちろんですが、クローズドなコミュニティであるツイッターの方が、「僕好みの情報が流れ続ける」からです。

そりゃそうです。クローズドなコミュニティでは、無意識のうちに情報の選別が行われています。上記に挙げたクローズドなコミュニティ内では、自分が興味を持っていて、面白いと思うような情報しか流れてこないのです。居心地が良いに決まってます。

ですから、ユーザーの定着が進み、メジャー化し、話題になり、クローズドなコミュニティがSNS界の覇権を握るのです。

対してオープンなコミュニティでは、興味もない、理解しがたい、見たくもない情報が永遠と流れ続けます。つまらないな、おもしろくないな、何なんだこの人は。だなんて思ってしまうことも多々あります。普段見慣れてない異色の情報なんかは「見ないでおく」ことが一番だからです。

そんなわけで、オープンなコミュニティの運営自体、その価値がユーザー数やアクティブ率に左右されるのであれば、かなり難しいのだと思います。

最後に、オープンなコミュニティはユーザーが増えていくにつれて「クローズド」な体系を取っていくものである、と、僕の考えを述べてこのクッソ長い長文を締めくくります。

@meetの行く先が楽しみです。

なぜこんなものを書いてしまったのか、よくわかりません。賢者モードなうです。

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