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2021/07/30

若かった頃、私はずっと嫉妬を抱えていたように思う。プロで活躍している書き手や歌手が作った本や音楽について、「才能もないのに」「オレの方がずっと上だ」と腐していたのだった。自分には才能がある。チャンスがないだけだ……今はそんなことは思っていない。才能があるのかどうか、実力があるのかどうかはかなり世間がフェアに評価しているのであって、私も私の才能に見合った優れた読者に恵まれていると思っている。もっと読まれたくないと言えば嘘になるけれど、でも今のままでも幸せかなと思っているのだった。

今日も今日とて『THIS IS US 36歳、これから』第6話を観る。観ていて、仕事とはなんだろうと考える。当たり前の話になるが、大人になったら人は嫌でも働かなくてはならないわけだ。私も、引きこもっているわけにもいかなかったので今の仕事を始めたのだけれど、では「働く」とはなんだろう、「大人になる」とはなんだろうと考えてしまったのだ。私は今でも「働く」ことの意味がわかっていない。ただ求められているから仕事をする。今の会社でここまで仕事を続けるつもりもなかったのだけれど……人生は不思議だ。

加護亜依のインタヴューを読んだ。流されるなら流されるで、そのまま流される達人になればいい、というメッセージが印象的だった。私は今の仕事でプロになろうとか思ったことはない。ただ食うために仕方がなく始めたことであり、辞めたくなった時もあったけれど医師や周囲に薦められて続けてきた、それだけのことだ。ヴィジョンも戦略もなかった。刹那的と言えばかなり刹那的だ。だが、今はこの会社に発達障害者としてなにか新しいことを持ち込めないかと考えている。結局その時その時にやるべきことをやる、ということでいいのかもしれない。

フィリピンの女性から、私に相談がもちかけられた。つまびらかにするつもりはないが、そうした「相談」は時々やってくる。特にこの日記を読んだ人から来ることがある。どうしてだろう。私はそんなに大した人間ではない。普段は「働いたら負けかなと思ってる」「働きたくないでござる」と思って読書ばかりしているし、エッチなことだって考える(なんなら四六時中エッチなことを考えている、と言っても言い過ぎではない)。関心があることと言えば次の村上春樹の新作がどうなるかといったことくらいで、スケールの小さな人間だ。でも、そんな人間のところに人はやってくる。世の中とは不思議だ。

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